追悼

昨日の新聞を見たら、パンターニが死んだとあった。ロードレーサーだ。ツール・ド・フランスで優勝したこともある。山にめっぽう強くて、最初と最後のタイムトライアルはダメダメな走りを見せてくれるのだが、山岳にはいると独り舞台だった。こういう選手は能力にむらがあるのでツール・ド・フランスとかの長丁場では勝ちにくい。結局総合力にまさるインデュラインとかアームストロングとかが勝ち続けてしまうのだ。でも私の好みでいえば、パンターニとかリースとかの方が好きだった。インデュラインとかは、(チームが強いというのもあるのだが)最終的な優勝を狙うから、総合順位が低い選手などはあえて追わない。おかげで各ステージがつまらなくなってしまうのだ。
パンターニは違ったように思える。少なくとも山では、誰が逃げても必ず追い、また自分からも積極的に仕掛けていった。本人やチームには計算があったのかもしれないが、見てる方にしてみれば何か無鉄砲な感じがしたし、あまり総合的な勝利というものを考えていないように思えた。でも彼は勝ったし、おそらくその年(確か1998年)は圧倒的に勝ったと思う。
翌年も期待したのだが、ドーピングで引っかかり、出場しなかった。そのうちアームストロングの時代となり、ツール・ド・フランスぐらいしか見ないにわかファンは彼の姿を見ることはなくなった。