2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Pierre BRUNO, Antonin Artaud. réalité et poésie, L'Harmattan, 1999

最も注目したのが最初の方の思考の不能性についての議論。Artaudにとって思考とは形而上学的な分析でもある種の信仰でもない。それは外的対象を指示し言うというひとつの機能だ。だから思考が不可能であるということは外的対象を捉えることができないという…

Jori-Karl HUYSMANS, A rebours, GF-Flammarion, 1978

よくもまあこんなに何事も起きない小説を書けたものだ。ひたすら壁紙や調度品、本棚のならびや本の内容、と。聞くところによるとLà-basとかだとそれがもっとすごいらしい。ご苦労なことです。ちなみにちょっと気になったところ。最初の方でラテン語の作家の…