2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Jean STAROBINSKI, « La littérature », in Faire de l'histoire II Nouvelles approches, éd par Jacques LE GOFF et Pierre NORA, Gallimard, 1974

もう書くの疲れてきた。なんか教授に説教されている気がした。研究するときは、自分と研究対象との距離をちゃんと保ちなさい、有効な問いを立てなさい。そうですか。はあ。しかしこんなのを当時の歴史学の最先端を集めた論集なんかに収録していいのか?

Jean PAULHAN, Essai d'introduction au projet d'une métrique universelle, Le nouveau commerce, 1984

やっぱりPaulhanは素晴らしい。でも彼の本を読むと文学なんて本当にどうでもいいなと思ってくる。いや、読む前から思っていたが。しかしこのタイトルはなんなのだろう。métriqueというので詩法とか韻律の話かと思いきや、予想と全く違った。むしろ以前読んだ…

Michael RIFFATERRE, « L'illusion réféfentielle », Ibid

上のBarthesの論文と一緒に収録されているもの。Barthesのはちょっと要約したが、こちらはあまりする気がしない。言語の物質性に気づいていないという致命的な欠点があるからだ。次のPaulhanの本と比べるとそれがよくわかる。 文学言語と日常言語の違いは、…

Roland BARTHES, « L'effet de réel », in Littérature et réalité, Seuil, 1982

言語がその外の現実を直接的に指し示すという幻想について。さっきのvraisemblableと関連するが、このvraisemblableは以前はréel、つまり現実と対立していた。後者は歴史の領分であった。前者は修辞学と結びついており、厳密な規則に基づいていた。したがっ…

Roland BARTHES, Critique et vérité, Seuil, 1966

例の論争について。Picardをけちょんけちょん。Picard的な批評が根拠としている客観性、嗜好、明証性は歴史的な事実(そうであったもの)や、科学的な理論(そうあるべきもの)に基づいているものではない。要はvraisemblableなもの、つまりみんながそうだろ…

fugue

完全に逃避。こんなことやっている場合ではない。ということで読んだ順に。

Marguerite DURAS, Moderato cantabile, Minuit, 1958

前のふたつの小説と比べてずいぶん短かった。半分くらい読んだところで何事も起こらなかったので、これは最後まで何も起こらんな、と思っていたら本当に何も起こらなかった。内容とはあまり関係ないが、ひとつ。この小説では植物についていろいろ語られてい…

Raymond QUENEAU, Le chiendent, Gallimard, 1933

物語は書物の中にあるのであり、物語によって書物が作られるのではない。われわれは容易に物語の彼岸に赴くことができるのであり、そこになんらの困難もない。ただし物語の彼岸に辿り着いたとき、人は平板な存在となる。いったい誰が自らの平板さに気づきう…

Gaston BACHELARD, L'engagement rationaliste, PUF, 1972 Gaston BACHELARD, La terre et les rêveries du repos, José Corti, 1948 Gaston BACHELARD, L'air et les songes, José Corti, 1943(『空と夢―運動の想像力にかんする試論』) Gaston BACHELARD,…

北沢で全品半額セールをやっていて、行ってしまった。しかし田村には行かない。セールを始めて結構たっているだろうし、めぼしい本はほとんどないと思っていたが案の定。それにもともとフランス語の本は少ないし。二ヶ月ほど前に行ったときにあったFoucault…

Michael RIFFATERRE, Essais de stylistique structurale, flammarion, 1971 Bernard NOËL, Poèmes 1, flammarion, 1983お目当ては当然後者。上のは同じ古書店のカタログにあったので、なんか一冊では寂しいなと思い買ってしまった。多分どうでもいいと思う…

久しぶりに何冊か来た。いつ頼んだか忘れてしまったくらい前のもの。

Pierre Jean JOUVE, Les noces suivi de Sueur de sang, Poésie/Gallimard, 1966

まさに上に書いた好きでないタイプを体現したような詩だった。でも何か惜しい。Bousquetが見ていたものと同じものを見ながら、まったく反対の解釈をしているようだ*1。結局宗教があるかないかの違いだな。でも何か完全にだめとはいいがたいものがある。ちょ…

Louis-Ferdinand CÉLINE, Voyage au bout de la nuit, Gallimard, 1952. (邦訳:『夜の果てへの旅〈上〉』中公文庫、『夜の果てへの旅〈下〉』中公文庫)

結構前に読んでしまったのでかなり忘れてしまった。糞便に関連する言葉が出てきたらチェックしていたが、さすがにたくさんある。でもこれはどうなんだろう。実際に下水道を通って逃げたくだりはあったが、それ以外は日本語で「くそ!」っていうようなもので…

vacances

なんかいろいろやっているうちに二十日ぐらい日記を放っておいてしまった。