Henri-Irénée MARROU, De la connaissance historique, Seuil, 1966
Jacques Le GOFF et Pierre NORA (ed.), Faire de l'histoire, 3vols., Gallimard, 1974
Henri EY, La conscience, PUF, 1968

古典シリーズ。上のふたつは何を今さら的なもの。最近(メタ)歴史的なものをいくつか読んでいるが、やはりPaul Veyneは素晴らしかった。ぶっちゃけすぎだった。そのVeyneが全面的に参照したというのがMarrouのこの本。Veyneのすごいところは、歴史を語る前の時間性というものを全く信用していないという点だ。歴史は流れている時間のもとで配列された出来事を物語という形式で再現するということではなく、語る前にあらかじめ流れている時間を想定する必要はないと言っているようだ。ここらへんの問題についてMarrouがどういっているのかは気になる。Henri EyはLacanの博論に同僚ということもあってかしきりに引用されていたので。ところでこの本はケベックの図書館の印が押してあった。むかしJanetの本を古書店から買ったとき、イスラエルの図書館の印が押してあって、ヘブライ語でなんか文字が書いてあった。結構図書館からの流出は多い。