Bernard NOËL, La chute des temps, Poésie/Gallimard, 2000

フランス図書で久々に買った本。もしかしたら文庫とかの安い本はネットで直接買うよりフランス図書とか欧明社とかで買う方がいいのかと思い行ってみたがそうでもなかった。結構高い。まだこの本は読んでいる途中だが、かなり素晴らしい。こいつはBousquetの直系じゃないか? いっていることとかテーマとかがかなり近いものがある。まあ文体は全然違うが。こいつの文体の特徴は何よりも句読点がないということだ。こういうテクストを読むと自分がいかに句読点頼りに読んでいたかがわかる。まず疑問符がないとquiとかqueとかが疑問詞なのか関係代名詞なのかがわからない。解説を見るとまさにこの決定不可能性がどうたらとかどうでもいいことを書いているが、まあとても厳しい。この前にFrancis Pongeのle parti pris des chosesを読んだが、Pongeと比べるとNoëlは非常にまっとうに思考しているような気がする。Pongeについてはまたあとで書こう。

しかしBousquetとかNoelとかを読んでいると、自分のいいたいことをはっきりと言ってくれている。はやいとこArtaudにけりをつけてBousquetとかNoëlとかをやりたい。まあ博論までは我慢だが。