立ち会い

今日は選挙の期日前投票というものの立ち会いのバイトをやった。なんか若い人の投票率が低いので、こういうバイトに駆り立てて選挙に対する意識をあげようという主旨らしい。二十代の人がバイトをやった。内容は朝の八時半から夜の八時まで、投票箱の前にずうっと座って、投票するのを見ているというだけの、ある意味で非常に辛いものだ。そこでちょっと気づいたこと:まず各家庭に封書で選挙の通知書のようなものが送られてくる。それを有権者は投票所に持ってきて、名簿対照をする。つまり、あらかじめある有権者の名簿とその通知書を照らし合わせる。その後投票用紙を受け取り、記入し、投票。今日日当然有権者の名簿はパソコン内にデータ化されている。名簿対照するとき、通知書にあるバーコードをピッとやって、そのデータに投票したことが記録される。これは当然必要なことだろう。そうでなければたぶん何回も投票することができるかもしれないからだ。まあ、いずれにしても選管に投票した人のデータは残る。もちろん無記名投票だから、誰に投票したかはわからない。しかし投票した人、してない人はそのデータを参照して選管にとってはすぐにわかるわけで、これは重要なデータとなる。なぜなら、選管にとって至上命題は投票率の向上であって、そのために日夜(?)頭をひねっているからだ。つまり、今回投票率向上のために二十代の人を立会人のバイトに雇ったというのは、二十代の投票率がとりわけ低いからだ。だから、やろうと思えば、過去何回かの選挙に投票していない人を狙って、選挙前に何らかの催促の手紙を送りつけることは可能なのだ。ちなみにこのデータは公表されないらしい。テレビとかで年齢別の投票率を発表するところがあるかもしれないが、それは各マスコミが出口調査をして得たデータで、実際に選管が発表したデータではないらしい。
ところで、立ち会いをして気づいたのだが(というよりだれでも気づくかもしれないが)、今回より投票のやり方もちょっと変わったらしく、というか選管側としたら簡略化されたらしく、やろうと思えば不正をし易くなったような気がする。リスクが高いだけで対して見返りもないだろうから、誰もやらないだろうけど。