汗だく

Céline半分くらい。小説は詩とかと違って長いものが多いので、必ず本が汚れる。手垢が付くし、背表紙のかどのところがボロボロになる。何とかしようと思って直接自分の手が本に触れないように、手の上にタオルを乗せ、その上に本を乗せて読んでいた。そうしたらタオルが汗を吸ってそのため表紙がフニャフニャになってしまった。もうゴム手袋をしながら読むしかない。手モデルみたいだ。文庫ってすぐ汚れたり折れたりするのでやだ。これはフランスの文庫に限ったことなのだろうか。日本の文庫なら普通カバーがついているし、文庫用のブックカバーも別売りしているので、こういうことに気を使う必要はない。まあ手垢はしょうがないけど。確かフランスではこういう神経質な人のために文庫(に限らないが)に貼り付けるシールのようなものが売っていて、持っていたA la recherche du temps perduのGF版(全十巻)全てにこのシールを貼ってみた。でも結構面倒くさくて、自分は論文を書きにフランスに来たのになんでシール貼ってるんだろうとか思ってやめた。もしかしたらフランスにも文庫用のブックカバーとかが売っているのかもしれない。文庫を読んでいて、表紙のはじっこが折れ曲がったり、手垢で黒くなったり、ページに唾が飛んだり(音読することが多いので)すると何だか悲しくなる。できることなら全く読んでないのではないかと思われる状態で読了したい。