Louis-Ferdinand CÉLINE, Voyage au bout de la nuit, Gallimard, 1952. (邦訳:『夜の果てへの旅〈上〉』中公文庫、『夜の果てへの旅〈下〉』中公文庫)

結構前に読んでしまったのでかなり忘れてしまった。糞便に関連する言葉が出てきたらチェックしていたが、さすがにたくさんある。でもこれはどうなんだろう。実際に下水道を通って逃げたくだりはあったが、それ以外は日本語で「くそ!」っていうようなもので、あまり関係なさそう。そもそもそれを関係ないとしていいものなのかもよくわからないが。ちなみにその下水道のシーンでの「communisme de caca」という表現はなかなかよかった。
内容としてはあまり好きなタイプの小説ではなかった。基本的に自分の周りに自分ではどうすることもできない何かが存在するという考え方には共感できない。そんなものがあるとも思えない。まあ、あたしが小説を読む能力を決定的に欠いているのかもしれないが。