2004-08-28から1日間の記事一覧
前のふたつの小説と比べてずいぶん短かった。半分くらい読んだところで何事も起こらなかったので、これは最後まで何も起こらんな、と思っていたら本当に何も起こらなかった。内容とはあまり関係ないが、ひとつ。この小説では植物についていろいろ語られてい…
物語は書物の中にあるのであり、物語によって書物が作られるのではない。われわれは容易に物語の彼岸に赴くことができるのであり、そこになんらの困難もない。ただし物語の彼岸に辿り着いたとき、人は平板な存在となる。いったい誰が自らの平板さに気づきう…