Actus primus Senecae Medeae

こういう表記でいいのかはわからん。本といっていいのやら。いずれにしても全部読み終わるまでに結構かかるので一幕ずつやっていこう。ただし手元にある英語、仏語対訳版には幕の区切りがない。ネットで公開されているテクストにはある。基本的にこの公開されているものをもとに読んでいたが、かなり問題があった。なんか韻律とかを無視している箇所とかがあり、でたらめといわないまでもちょっといい加減だ。何をもとにしたテクストなんだろう。まあそれはともかく第一幕。短め。以前ちょっと読んだLucretiusと比べると古い言葉とか少ないので多分Gaffiotだけでいけると思う。というかその他のものを参照すると極端に進行が遅れるのでしない。それはともかくMedeaかっこいい。たしかエウリピデスの方ではうだうだ悩んでいた少々うっとうしかったが、こちらでは彼女はいきなり意を決している感じだ。何か普通思い悩んでいるべき箇所にコロスが挿入されていて、それが終わるといきなり燃え上がっているという感じ。すばらしいと思う。印象的だった文章を引用する。

Medea superest, hic mare et terras vides
ferrumque et ignes et deos et fulmina. (SEN. Med. 166-167)
このメデアが残っています。このメデアの中に海、大地、武器、炎、神々、そして雷があるのです。


なんか復讐なんかしたら何も残らないぞとか乳母に警告されて言い返した言葉。なんだかよくわからんがすばらしい。ある意味イタいのかもしれないが。