Marcel PROUST, A la recherche du temps perdu(『失われた時を求めて』)

 初めてDu côté de chez Swannを読んだのが2002年の夏だったから全部読み終わるまで三年ぐらいかかったことになる。まあ日本語で読んでもこのぐらいかかったかもしれない。さすがに最後の方に至ると感慨深くなってきた。それはともかく、先日教授にもうすぐProust読み終わるんですよ、と言ったら、それは残念だ、もうすぐつまらない日常に戻らなければならないのか、というようなことを言われた。ううむ… まあよい。とにかく今までほかの小説を読んでもまだProust読み終わってないしなあ、というのがいつも頭の中にあったが、それがなくなったのはよかった。この際なので家にあるProust関連の本をいくつか読んでみようと思う。
 結構前半のところなんか忘れているところが多いが、自分の興味関心と照らし合わせても結構学んだところは多かったと思う。これを読む前はFerdinand AlquiéのLe désir d'éternitéを読んでProustなんてなあ、的に思っていた。要はProustなんて我々が生きる時間を拒否してありもしない永遠を求めているだけだろという感じだ。まあ結果的にそうなるのかもしれないがそんなに簡単ではないなと。
 この辺りのことについてはこのあと読んだGeorges Pouletの本が興味深かった。というわけで、