Jules LAFORGUE, Les complaintes, GF Flammarion, 1997

いやあきつかった。量的には全然たいしたことないのだが、ほとんど全部何かのパロディやら何やらで、こういうときに自分の教養のなさを痛感する。まあそんな中で最も興味を持ったのは、inconscient、つまり無意識についてだ。Ribotとかをよんでいると確か無意識というのは意識をしていない状態だったような気がするが、Laforgueはもっと精神分析的というか意識とは異なる構造、領域ととらえているようだ。註によれば、この詩人にとってgénie、つまり天才とは「無意識の直接の司祭」であるらしい。詩の意義とは無意識に直接到達することである、的なことを考えているのだろうか。そうだとしたら何か非常になじみのある考え方だ。