Théophile GAUTIER, Émaux et camées, Gallimard, coll. Poésie, 1981

別の意味できつかった。なんでこんなことやっているのか全くわからん。確かこの初版が出版されたのが1852年だったと思うが、Fleurs du malが(少なくとも同名のタイトルで)最初に出たのが1855年だからほとんど世代的には変わらない。しかもBaudelaireはこのGautierに献辞を送っているのでちょっと期待したのだが、どうにもならん。最後のL'artと題された詩はむかし学校の授業で読まされたことがあったが、これからしてちょっと厳しい。なんというかBaudelaireとかRimbaudとかに見られた危機とか困難というものが感じられない。確かにそういう困難とかってアプリオリにあるものではないと思うが、端的にないというのでもないと思う。むかし読んだLe roman de la momieは結構面白かったのだが。